岡山大学病院 3Dマップが完成 ― 360度パノラマで院内案内
外来1日約3千人で窓口を尋ねる患者が絶えない状況を受け、診療・検査フロアを実写の仮想空間で再現。キーワード検索で受付や売店・車いす対応トイレを探せる。

Portfolio ・ 2023–2026
Joe Hasei / はせい じょう
希少がんを診る整形外科医であり、メタバース・生成AI・3Dを自ら開発する研究者。治療だけでは届かない孤独や不安に、テクノロジーで向き合う。
岡山大学 学術研究院医歯薬学域(医)
医療情報化診療支援技術開発講座 教授 / 整形外科(骨軟部腫瘍)
医学博士・日本整形外科学会専門医
2023年から2026年にかけて発表した医療メタバース・医療AI・病院DX・教育社会支援の取り組み。デジタル技術で「同じ境遇の人と当たり前につながれる日常」を全国へ広げてきた歩み。
外来1日約3千人で窓口を尋ねる患者が絶えない状況を受け、診療・検査フロアを実写の仮想空間で再現。キーワード検索で受付や売店・車いす対応トイレを探せる。

骨肉腫など小児・AYA世代に多い希少がんは、同じ疾患・同世代の患者と院内で出会う機会がほとんどない。地理の制約を越え、匿名アバターで交流できる仮想空間を構築。

3Dマップの仮想空間内に診療情報やイベント案内、動画リンクを掲示。移動が難しい入院患者もスマホから24時間閲覧でき、掲示スペースの制約から解放される。

IT人材不足を背景に、関西高校の生徒3名を雇用。メタバース内の質問応答システムや院内配送ロボットの研究に、デジタルネイティブ世代の感性で挑戦する。

相談の場が乏しく自殺リスクの高いLGBTユースへ、一般社団法人にじーずと共にメタバースの居場所を構築。匿名アバターで地域や時間の制約を越えて交流できる。

介護保険の疑問にLINEでいつでも答える生成AIを開発。テスト10名・1か月の検証で誤情報なし。大学病院の説明業務への生成AI導入は国内初の試み。

歯学部棟1〜3階と医科外来棟3階、リニューアルした放射線治療施設を追加。実写画像で構築し、これまで2,500人以上が利用。

患者の悩みに24時間365日寄り添う共感的対話AI。治療介入はせず、対面ケアと併用する新たな選択肢。AIメンタルヘルスケアの病院導入は全国初。

2024年6月までに交流会を計12回実施した活動が評価され、国内最大級のメタバース「cluster」を運営するクラスター社が連携を決定。同社が個人研究と連携する初の事例。

長期入院中の高校生へオンデマンド授業を提供し、受講を出席と認めて留年回避を目指す。体調に合わせた学習と受講履歴で在籍校の単位認定を後押しする。

免疫低下などで病室を出られない患者もメタバース上でガチャを楽しめ、色に応じた景品が実際に届く。治療の不安を和らげる「ディストラクション」効果を提供。

にじーずと1年間・計21回の自助会を開催。14〜23歳53名の調査で、安全性・自己表現・アクセシビリティの全項目が現実空間を有意に上回ることを実証。論文はJournal of Metaverse誌に掲載。

採血や点滴を受ける子どもの隣に、MR(複合現実)でAIアバターが登場。視界を遮らず現実に寄り添いながら、生成AIが気持ちを汲んだ自然な対話で処置の恐怖を和らげる。岡山大学病院小児科で試験利用を開始。

療養で低下した身体機能を鍛える「自転車」「魔法使い」の2コンテンツを日本電子専門学校の学生と開発。リハビリを「つらい義務」から「楽しい活動」へ転換する。

院内デジタルツイン(3Dマップ)を基にロボット走行用マップを作成し、検体搬送ロボットを稼働。1階救急外来と2・3階検査室を自走で往復し、血液や尿などの検体を搬送する。アームでエレベーターのボタンを押して乗り降りできる搬送ロボットは全国でも珍しく、夜間・休日の医療従事者の負担軽減に貢献。

「入院中も全国と繋がれる」メタバース拡大へ、READYFORで403名から866万円超を調達(第一目標456万円)。参加は全国の主要がん治療病院に拡大し、2026年5月時点で全8地域・計35施設が参加、月3回の交流会を開催。

乳がん経験者ペルソナのAIがLINEで24時間対話。傾聴と共感に特化し治療内容には答えない設計で、岡山大学病院乳腺・内分泌外科と12週間の実証試験を開始。のちにNHK「クローズアップ現代」でも紹介。

医療機関が閉まる休日・夜間の家族の悩みに、家族療法(FBT)の医学情報と院内の助言を統合した独自DBのみで回答。専門医評価で9割以上が適切・安全と判定。

天王寺動物園を仮想空間に再現し、現役飼育員が生態を解説。おりや柵を取り払い7種の動物を間近に。病室からアバターで参加でき、癒やしと治療意欲の向上を狙う。初回の7月13日には全国16病院から約100人が参加した。

小児・AYAがん患者メタバースに参加する全国の医療機関(2026年5月時点、全8地域35施設)。
整形外科医(骨軟部腫瘍・サルコーマ)として希少がんの子どもたちを診てきた臨床経験を土台に、腫瘍溶解ウイルス療法・AI画像診断・メタバース医療へと研究領域を広げてきた。
骨肉腫のX線AI診断や希少がんメタバース支援などで筆頭・責任著者論文を継続的に発表。researchmapに掲載論文82件、PubMed(Hasei J, Okayama)44件。
NHK「クローズアップ現代」をはじめ、テレビ・ラジオ・新聞・通信社・専門メディア・海外媒体で継続的に取り上げられている。以下は研究室の公式記録(2023–2026年)に基づく主な出演・掲載。
病・老い・看取りの不安をAIに相談する動きの広がりを特集。がん患者や孤立する高齢者を支えるAI技術として、長谷井教授らが開発を進める「AIピアサポーター」が紹介された。
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